5月11日分(完璧じゃないこと、価値の不安定さ、わからなさ)

世の中にはわからないままのものがたくさんあるし、絶対に正しいということはほとんど無い。正しいことには時代や文化などの条件が大体の場合において付いている。

 

私がここで書いていくことも、あくまで私がそう感じ取って表現しているに過ぎない。どれだけそれらしい理由を並べても、私が支持したいもの、好きなもの嫌いなものの話をしているに過ぎない。

 

時代が違ったら、文化が違ったら、地球に生まれなかったら、人間じゃなかったら……

絶対揺るがないと思っていた価値観まで揺るぎそうに思えてくるんじゃないだろうか。

(でも私は少なくとも今の地球に生きる人間として生きているので、一定の価値観を破ることはしない)

 

日々は今を生きる人間として、実際に大切な人がいる個人として生きているので自分の身と身近な人の心配をして生きている。人間らしい生き方と言えるかもしれない。

 

ただ、スケールの違い過ぎる問題や自分が抜け出せない問題に当たった時、その視点で居続けるのは辛いしそうじゃない方が良いんじゃないかと思う時がある。

ただお守りとしてその全く日常ではない視点を持っていたい。

責任感が強すぎたり、悩み過ぎてしまう時にはその視点に頼る。

 

 

個人的に最近、自分がわからないことに対して大変な怖れを抱いたり、何にでもわかる仕組みを求めてしまう人を多く見かけている気がする。もちろんその追求したものの中にも真実はあると思う。だが全てではない。そして断定できるだけのものが無かったりする。憶測であってもそうだと思わないと不安というのもあるんだと思う。

 

私は世の中は意外と不安定だと思っているから、全部が全部納得のいく理由があるわけではないのだろうなと思っている。

一人の人間の視点としては、断定することで他の誰かを傷付ける可能性が高くなると思うからあまりそうしたくない。

 

世界は曖昧でモヤモヤしたものだと思っているから、過度に怖がらなくていいと思うし完璧だったり絶対だったり断定出来たりもしないのだと思う。

 

良くも悪くも完璧じゃないものばかりだけれど、優しくなるために定まった形が無いのだと考えることにした。